ノロウィルスの特徴
ノロウイルスは、電子顕微鏡で観察できる程非常に小さく直径約38nm(ナノは10億分の1)前後のタンパク質でできた球の中に遺伝子(RNAリボ核酸)が包まれた構造をした球形の生物です。多くの遺伝子型が存在しますので、一度感染したからといって次に感染しないとは限らず、何度でも感染します。
1997年食中毒菌として指定され、以前は小型球形ウイルス(SRSV)と呼ばれていましたが、2002年に『ノロウイルス』と名称が変わりました。
- 100粒子以下の少量のウイルスで感染します。
- 低温下の水中では2週間以上生存し乾燥状態でも2週間以上生存すると考えられています。
- 発生状況では11月から4月までの冬季に多発しますが、夏季でも発生しています。
- 食品は中心部が85〜90℃で90秒間以上、加熱すること。
- ノロウイルスは食品や環境中では増殖できません。